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新NISA、金融商品のリスクとリターンの関係

執筆者の写真: 山木戸啓治山木戸啓治

更新日:2024年2月4日

 金融商品を選ぶ前にリターンを得るためには、必ずリスクが伴うことを知っておかねばなりません。金融商品のリスクとリターンの関係や、仕組みを知ることは、運用商品を正しく選ぶために重要なポイントです。

 金融商品にリスクがあるということは、リターンに振れ幅があることを説明しています。

リターンは資産運用を行うことで得られる成果のことです。資産運用では収益が得られることもあれば、損失が出ることもあります。

 リスクとは、一般には「危険なこと」「避けるべきこと」という意味で使われている場合もあります。資産運用を学ぶ場合ではリスクとは、リターンの不確実性の度合いのことを示しています。つまり、リターンに振れ幅があることを説明しています。リスクが大きいとは、大きく収益が得られるかもしれないし、大きく損失が出るかもしれないということを意味しています。


リスクの比較について

ハイリスクであるから、ハイリターンの可能性があります
リスクの比較について

(出典)「わかりやすい 投資信託ガイド」7頁 発行編集 一般社団法人 投資信託協会

 上の図では、有価証券Aと有価証券Bの、価格変動をイメージしたものです。有価証券Aに比べると有価証券Bの方が、価格変動の幅が大きいことがわかります。この場合、有価証券Bの方が「リスクが高い」といえます。

 ハイリスクであるから、ハイリターンの可能性があるという関係があります。

リスクを小さく抑えようとすると、リターンが小さくなります。ローリスクであるから、ローリターンであるという関係になります。ただし、リスクを大きくすれば、必ずプラスのリターンが大きくなるわけではないことに注意すべきです。


リスクとリターンは表裏一体

金融商品のリスクとリターンは表裏一体
金融商品のリスクとリターンの関係

(出典)「わかりやすい 投資信託ガイド」7頁 発行編集 一般社団法人 投資信託協会

 金融商品ごとの「リスク」と、「リターン」の、関係をみてまいります。【リスクとリターンの関係】の図では、横軸がリスクで右に行くほどリスクが大きいことを示しています。

 縦軸がリターンで、上に行くほどリターンが大きいことを示しています。

 預貯金は、リスクが小さい代わりにリターンも小さいことがわかります。

 株式は、リスクが大きい代わりに大きなリターンが期待できることを示しています。

 その中間が、債券と投資信託ですが、投資信託の中には株式以上に値動きの激しいものもあります。

 一般的な、リスクとリターンの関係には、おおまかにいえば比例的な関係があります。

ローリスクであるにも関わらず、ハイリターンという金融商品は存在しません。

 大きいリターンを得ようとすると、リスクが大きくなるという、「ハイリスク・ハイリターン」の関係があります。リスクを小さく抑えようとすると、リターンが小さくなるという、「ローリスク・ローリターン」の関係があります。


投資信託の基準価額に影響を及ぼす、主な変動要因は何か

投資信託の基準価額に影響を与える要因とは何か
投資信託の基準価額に影響を与える主な変動要因

(出典)「わかりやすい 投資信託ガイド」7頁 発行編集 一般社団法人 投資信託協会

 投資信託は商品によって投資する対象がさまざまで、運用方法によってもリスクとリターンのあり方はさまざまです。

 運用方法によっても、リスクとリターンのあり方はさまざまです。

 投資信託のリスクやリターンの大きさはさまざまですので、それぞれの投資信託のリスクとリターンの内容を考え、自分の投資スタイルに合った投資信託を選ぶことが大切です。

 ここで申し上げたいことは、「リスクなく、高いリターンを得られる」ということは絶対にないと言うことです。「ローリスクであって、ハイリターン」というような、おいしい金融商品は絶対にないということを、十分認識してほしいと考えています。ローリスク・ハイリターンの、金融商品の勧誘があったとしても、欲に引きずられないように、冷静に判断いただくために、金融リテラシーを学んでいただけますように努力しています。


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